平成15年第4回12月定例会 - 12月10日−03号
△日程第2 個人質問 ◆6番(有村國俊君) 創政会の有村でございます。議長の発言許可をいただきましたので、個人質問をさせていただきます。 近江八幡市は歴史の重みをたたえたまちでありまして、その豊富な歴史的遺産の研究や調査、活用に万全を期す一方で、先人の営みを現代にとどめながら、だれもがそれに接することができる機会と場の提供が課題になっております。文化施設の中で、入館料を納めていただき市に歳入しているものに市立資料館並びにかわらミュージアムがございます。昨年度、観光を目的とする多くの人々が資料館に約5万人、かわらミュージアムに約3万人入館されています。10月に、本市の夫婦友好都市であります富士宮市議会の皆様がこれらの施設へ視察に来られた折に、先方のある議員がおっしゃったことに、近江八幡は初めてお伺いしましたが、古い町並みの整然としたたたずまいが大変美しいと感銘され、また別の方は、近江商人の存在は有名だけど、彼らの基本理念は生活の場を見ることによって初めて実感できたなど、大変感心されておられました。ご案内した我々関係者も同時に新たな発見があり、とても満足のいく結果でございました。 平素は、これらの文化施設を市内の多くの方に見ていただこうと、教育委員会におかれましては、ふだん展示しているものを除きまして、春と秋に特別展の開催や入館料の減免申請を受け付けるなど、地元市民のために貢献をいただいてるところでございます。今のところ、入館料の市民割引は設定がないようでございますが、どうしてなのか、理由があればお聞かせください。 地域の独自性はみずからが住む地域を知ることによって初めて改善し、輝かせ、成熟させていく過程から生まれると思います。このような独自性を生み出していくためにも、地元の観光資源を再度十分に市民の皆様に認識していただくことが大切なことではないでしょうか。昨今は、特に若い世代の方にも歴史教育や文化振興の意識づけがさらに求められているわけでございます。本市の総合発展計画によりますと、教育、文化の課題は多くの市民が文化への関心を高めていただき、文化を享受し、親しむ機会の提供が必要であると記述されています。そのようなことからも、みずからが住む地域を知ることの積み重ねによって初めて誇りの持てる郷土愛の自覚が芽生え、よりよいまちづくりの実現が期待できると考えます。この2つの施設につきまして、入館料の市民割引制度の導入を検討していただきたいと思うのでございますが、いかがなものでしょうか、お考えをお聞かせください。 次に、八幡川についてでございます。 まず、水質についての質問でございます。以前より豊年橋地点と2号橋地点でデータとりを実施されていますが、年々どれぐらいよい方向に改善されてきたでしょうか。 次に、機械設備関連ですが、水門や浄化用水導入施設等の稼働状況や年間のランニングコストがわかればお示しください。 もともと水質改善は思うほどたやすくなく、本当に大変なことでありますし、国内においても壁にぶつかっている自治体がたくさんございます。しかしながら、八幡川はため池のように閉鎖性水域ではなくて水の流れを望める立派な一級河川ですので、限りなく透明に近づけるための最もよい方法を検討し、選択していただきたいと思うのでございます。現在の八幡川全域に関する問題点と今後考えておられる水質浄化の方法につきまして、展望をお聞かせください。 次に、放課後児童健全育成事業についてでございます。 あわせまして、この事業の未適用の学区があるように聞いておりますが、今後の整備方針につきましてお考えを賜りたいと存じます。 最後に、議会において提言された諸政策や要望の検証についてでございます。 先日、配付賜りました主要な施策の成果に関する説明書は単年度の各部署別の成果が非常にわかりやすく記述されていて、一年を振り返って検証するのに大変よいものだと思いました。今定例会の初日に、収入役のお言葉の中で、行財政改革を進めるため行政評価を行い、職員すべてが行政コスト意識の考えを持つことが必要であるとおっしゃいました。まさにそのとおりだと思います。当市議会においても、議員が提言した政策や個々の案件につきまして進捗情況や達成度、約束事を常に検証していくことが大切であり、大変重要なことだと考えております。議会活性化の観点からも、非常によいことだと思うわけでございます。この件につきまして、当局のお考えをお聞かせください。 ◎市長(川端五兵衞君) 有村議員の八幡川についてのご質問について、お答えを申し上げたいと存じます。 そんなふうなことを振り返りますと、やはりこれは北之庄沢を守る会の方々が毎週舟をお出しになって、そしてそのあたりのごみを拾ったり、また上から流れてくるところに堰をして、そして大量の上流からの浮遊物、ごみでございますが、そういったものを回収しておられるということがこの成果の一助になっていると感謝をいたしておりまして、私も毎年一度、その現場を皆さんと一緒に視察をさせていただいておりますが、昨今ではマコモが繁茂をしたりというふうなことで、やがて菱が出てくるんじゃないかというふうな期待をしたりして、皆さん方に感謝を申し上げてる次第でございます。本当にありがたいと思っております。 また、pHは中性の範囲で推移いたしておるというふうなことで、これからも努力を重ねてまいらなければいけないと、課題は残っておると思います。しかし、透明度は、北之庄沢の一部では非常によくなっておりまして、1メートル以上のところの底が見えると、目視できるというふうなことで、昔に少しずつ戻りつつあるんかなということで、ことしはそんなことから市民の皆さんにも啓蒙をしたいということで、現在啓蒙のためのビデオテープづくりを急いでおりまして、これは北之庄沢あるいは八幡堀を守る会の皆さんの日々の取り組みと、またそういった方々を支援する団体の人たち、それから市民の皆さんのご意見をお伺いしながら一本のフィルムにまとめまして、市民全体の問題として水環境に取り組むということを目標としたものをつくり上げていきたいと思っておるわけでございます。 いずれにしましても、往時の姿に戻したいというふうな願いは市民全体の願いでございまして、ことしの5月に八幡堀の水質浄化ネットワークという組織が立ち上がりまして、この組織は八幡堀を守る会、よみがえる近江八幡の会、北之庄沢を守る会、青年会議所、ハートランド推進財団、近江八幡文化調査研究会、観光物産協会等々のメンバーで構成されております。 ご活動の一部を申し上げますと、5月6日に奈良県の大和川支流の実験施設の視察、この大和川というのは日本で一番汚れている川というので有名でございますが、この大和川支流の実験施設がございます、それであるとか、琵琶湖研究所での研修会、そのほか水質浄化に関する勉強会、資料のまとめ等々をたびたび開催されておられまして、この12月17日も研究会を開催されるとお聞きいたしております。このように、水質浄化の取り組みは今緒についたばかりというところであります。なぜ今ごろ緒についたばかりなんだということをよく聞かれます。よく例えるんですが、私は昭和47年からこの問題に取り組みましたが、ちょうど50年代の中ごろに国土庁の方から予算が参りまして、2億円程度の予算であったと思いますが、近江八幡市でこれを何に使うかと、つまり八幡堀の中の予算でありますが、水質浄化といいますよりも水を流すというふうなことに使うのか、あるいはまたその修景保存に使うのか、いろいろと議論が分かれたところでありましたが、とりあえず修景をすることに使っていただきたいというふうな意見を申し上げまして、それが採択されまして、新町浜から八幡神社のあたりまでの修景保存がなされたわけでありまして、これはどういう理由かと言いますと、修景をしてきれいになったけども中に泥水がたまっているという状態、これが現時点で最もいい方法だと申し上げたわけであります。まだ私は民間でございました。 そうすれば、次の段階として清流を流すことにチャレンジするだろうと。最初から2億円ばかりのわずかな金をほうり込みまして清流が流れるはずがないと、上流からとんでもない、もっと上の方からも住民の意識を喚起してやらなければならないことでありますし、これはむしろ全市挙げての水環境に対する物の考え方を啓蒙することから始めなきゃいけないと、単発の予算でできるものではないというふうなことから申し上げたようなことでありまして、その優先順位のつけ方として、あのあたりの景観を保全してもらうと。そうすれば、景観がきれいになっているけれども水が汚いということは、おのずとほうふつとしてそういう意見が出てくるというふうなことからこれを申し上げたわけでありまして、現在行政の方でもそのようにお取り組みをされまして、現在に至ったわけでございます。 そのようなことで、21世紀も20世紀の後半を引き続きまして環境の世紀と言われておりまして、八幡堀の水質は環境のインジケーターであるというふうに考えております。八幡堀の水質は私どもの生き方、生活習慣と密接に関連もしておりますし、農業排水、生活排水などは環境負荷を少なくする取り組みを強化していかなければなりません。堀の景観についても、立派な水路、運河として、流通の大動脈として活躍した時代の姿に少しでも近づけるように、頑張ってまいりたいと思っております。 また、現在名勝指定というところを目指しておりますが、これは西の湖も含めてでありますけども、昨今、農水省、そして国土庁を中心にいたしまして文化環境地区というふうな、これは仮の名前でちょっと正確に存じ上げませんが、文化環境地区というふうなもののジャンルが新しく開かれようとしておりまして、これは名勝に変わるものといいますよりも、名勝よりももっと広い立場で普遍性のあるものではなかろうかということで、これにも、これを別の課題として考えてまいりたというふうなことも考えておりますし、またエコツアーにつきましては、ただいまの情報ではエコツアー百選、100カ所のエコツアーの場所を選ぶというふうなことが柱にして、環境省が小池百合子環境大臣を議長とするエコツーリズム推進会議を設置されました。来年の6月に、推進策をおまとめになるような情報を得ております。これは旅行者の多様なニーズに対応できるということ、それから観光に経済的な効果をもたらすかどうか、地域の活性化に役に立つかどうか、自然環境や文化の保全に役立つといった点を提示されてエコツーリズムへの認識を高めると、こういうふうなことでございまして、エコツアーへの参加者をふやすといったことも取り上げられておりまして、エコツーリズムというのは、これは農業の問題にも大きくかかわりまして、大中等におきますエコツーリズムの課題であるとか、さまざまなところに延伸するのではないだろうかというふうなことで大変期待をして、この行く末を見守っておるところでございます。そのほか、ナムサール条約への登録、あるいは風景条例を進めておりますが、これへの推進策等々、幾つかの環境をめぐった課題が山積しておりますので、議員各位のご協力、またご支援を賜りますようにお願いを申し上げまして、回答といたします。ありがとうございました。 ◎助役(岡田三正君) 有村議員のご質問の中で、議会において提言された諸施策の実現状況の検証についてというご質問がございましたことに対しまして、お答えをさせていただきます。 議員のご質問の件でございますけれども、議会質問の中で答弁をさせていただき、その提言をいただいております案件がいつもございます。こういったことは、過去には言いっ放し、聞きっ放しというんですか、そういう部分もあったやに聞いておりますけれども、平成11年度からは定例会あるいは臨時議会等の議会が終了をいたしますごとに、答弁したことの取り組み状況を各担当部課から報告を求めております。具体的には、毎議会終了後の1カ月ほど経過した時点におきまして、総務部から各担当部に課題となった案件や提案をいただきまして、検討を約束をさせていただいた案件につきまして、回答以降の取り組みや進捗状況の調査をしているところでございます。 そのほか、前々議会までの回答で解決していない案件、そういった積み残しとなっている案件につきましても、現在までの取り組み状況、あるいは残された課題が、いつ完結が可能かという目標を設定しての調査をしているところでございます。内容を申し上げますと、議会で提言をいただきまして、そのことがすぐさま事業等を立案して取り組んで施策として反映ができているもの、またできるもの、それから国あるいは県、また地元の自治会など、関係機関なり地権者の方なり、いろんな方との協議で時間を要しているものなど、内容は幾つかに区分がされます。 また、一方提案をいただき実現をしようというふうに思いながらも国、県などの施策の変化、あるいは時間的経過とともに社会の環境も変化をいたしますので、市としての実施に取り組めない、いわゆる断念をせざるを得ないもの、そういったいろんな区分が出てまいっております。 そういうことで、いずれにいたしましても、ご提言いただきました案件につきましてはその取り組み状況を検証をしているということにつきましては、ひとつご理解をお願いを申し上げたいと思います。多種多様な部分がございますので、すべてがきちっとということについてはおしかりをいただかなければならないかなとは思いますが、そういった取り組みを毎議会終わった後、1カ月後ぐらいにそういった報告を三役に上げていただいて、実現できるものは実現できるように予算等に取り組みを反映しているところでございますので、ご理解をお願いいたします。 ◎健康福祉部長(佐藤弘明君) 有村議員のご質問のうち放課後児童クラブについて、お答えを申し上げます。 放課後児童クラブの今後の整備でございますが、現在未設置となっているところは岡山小学校区、武佐小学校区、島小学区と3小学校区でございますが、本市のエンゼルプランでは1小学校区1施設の設置を目指しており、その整備につきましては国、県補助の対象であることや開設する場所の問題もございますが、公的施設の有効利用を考えながら、その条件が整い次第整備を図ってまいりたいと考えておりますので、議員のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。 ◎建設部長(玉本邦雄君) 有村議員の八幡川の水質に係るご質問のうち水門並びに浄化水のくみ上げポンプの稼働状況、また年間のランニングコストについてお答えを申し上げます。 まず、水門並びに浄化水のくみ上げポンプの稼働状況でありますが、水門につきましては常に水をたたえた八幡堀の景観を一定に保ちたく、原則的に閉鎖をしております。しかし、琵琶湖や西の湖の水位と八幡堀の水位が同じになったときや、大雨時などの八幡堀の水位が急激に上昇すると予想される場合は開放をしております。今までの水門の開放状況は、冬場を中心に年間60日程度であります。また、周辺の住民の方が西の湖や北之庄沢などに船で出られるときは、自由に出入りができるように操作スイッチを自動設定としております。このことから、水門の利用頻度は、現状では把握はできておりません。 なお、水門の管理につきましては、その施設を水資源開発機構で設置していただきましたので今も水資源開発機構で管理をしていただいております。 次に、浄化水のくみ上げポンプの稼働状況につきましては、口径300ミリのポンプ2台で午前と午後の3時間、合わせて6時間の自動交互運転を通して、1日当たり約4,000立方メートルの水を北之庄沢から八幡堀にくみ上げております。 次に、これらの年間のランニングコストでございますが、水門に係る維持管理費等の経費については全額水資源開発機構にて負担をいただいております。電気代は年間で約17万円程度、メンテナンス等委託料は年間で約32万円で、合計50万円程度になると聞いております。 次に、浄化水のくみ上げポンプに係る電気代金のうち基本料金の年額約40万円は県で負担をいただいております。使用料金の約14万円は市で負担をしておるところであります。また、このポンプの維持管理に係る経費につきましては全額を県で負担いただき、年額で約300万円程度であると聞いております。議員各位のご理解をお願いをいたします。 ◎教育長(堀徳治君) 有村議員のご質問の文化施設の入館料についてお答えをいたします。 入館料の市民割引制度の導入等につきましては、入館時に市民と市民以外の方を確認するのが難しい点、こういったことがございます。また、入館者の中から高齢者の割引をしてほしいという声もあります。今後におきましては、旧伴家住宅の施設完成に伴いまして、現在個々の点の施設になっているものを線で結び、周辺施設が有機的に機能するように施設の共通券発行等も考えまして、それらもろもろの点も含めて検討をしてまいりたいとこのように考えておりますので、どうかよろしくご理解のほどを、またご協力のほどをお願いを申し上げる次第でございます。よろしくお願いをいたします。 ◆6番(有村國俊君) 要望を含みまして何点か質問をさせていただきます。 1点目に、議会において提言された諸政策や要望の検証についてでございます。 2点目に、放課後児童健全育成事業についてでございます。 一方、県費補助の対象となる10人以上の児童がどうしても見込めない小学校区に対しまして、国庫補助や県費に頼らず単独にて整備している自治体があるように伺っております。本市の財政事情が大変厳しいことは十分に承知しておりますが、サイレントニーズや小さな声にこたえるすべはないものでしょうか、ご意見を賜りたくお願い申し上げます。 3点目に、資料館とかわらミュージアムの入館料の件でございます。 ◎助役(岡田三正君) 有村議員の再問の中で、議会において提言された諸施策の中の検討課題なり、そういったことをお約束をした部分についてどういうふうな進捗状況にあるのか知らせてほしいと、こういうような再問がございました。 このことにつきましては、いつの時点でどういう方法でお知らせをさせていただくのか、少しお時間をいただきまして、検討をさせていただきたいと思いますので、そういうことでご了承をお願いしたいと思います。ありがとうございます。 ◎健康福祉部長(佐藤弘明君) 放課後児童クラブについての再問にお答えを申し上げます。 2点目の10人にこだわるのか、私ども補助金にこだわるというよりも、この10人という数字は、少なくても1学区で考えたときに必要な数については、10人をはるかに超えているというふうに考えております。したがいまして、本当に必要であれば保護者会の方にもまたご努力いただいて、必要な数を把握していただきたいというふうに考えております。 それから、3点目のサイレントニーズあるいは必要性については痛感をしております。あるクラブに通っておられましたお子様のお父様から、卒業に当たってこんな言葉をちょうだいしております。クラブでは数多くの宝をいただきました。1つ、同級生の仲間から安心感と連帯感、2つ、上級生からのいろいろな知恵、3つ、下級生との兄弟関係の経験、4つ、先生方からのいっぱいの愛、5つ、学童の話題が親子関係を深めたこと、6つ、他の父母とふれあって学ぶ。こういったことから、子どもにはこれらを一生の宝として大切にしてほしいと。こういうようなお言葉をちょうだいをいたしました。私どももこのお父様の思い、あるいはサイレントニーズを大切にしてまいりたいとこう考えております。したがいまして、今後もその整備については保護者会と協働して努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。
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