平成17年第4回12月定例会 - 12月13日−02号

○議長(福本匡志君) 以上で3番中村巧君の個人質問を終わります。
 次に、6番有村國俊君の発言を許します。
 6番有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 創政会の有村國俊でございます。質問に先立ち、先日広島と栃木で相次いだ小学校1年生の女の子に対する残忍な犯罪は間断のない不安が学校通学路に広がっております。同じ小学1年生の娘を持つ父親として、大変強い怒りを覚えております。本市におきましても、犯罪に対して正々堂々と立ち向かい、子どもたちに安心感を与えられる対策を改めて実施に移し、危機管理と防犯意識を向上させることが肝要であると存じます。

 それでは、以下質問を行います。
 1点目に、本市の観光施策についてお伺いします。
 八幡堀の一部、近江商人屋敷跡、水郷、ヴォーリズ建築などといった観光スポットが全国的に浸透して、平日でも混雑が続いております。昨年は220万人を超える方々が近江八幡市にいらっしゃいました。観光客を迎える我々市民は、本市の観光施策にどのような期待をかけているとお考えでしょうか。数多くある行政施策の中で、本市の観光に対する視点と重要度あるいは位置づけをどこに置いておられるのか、そしていわゆる観光地を抱える自治体はどのような施策を打ち立てるべきなのか、政府や本県の政策もかんがみ、観光に対する本市のスタンスと課題をお伺いします。

 本定例会に近江八幡市観光駐車場の設置及び管理に関する条例が上程されました。この条例の対象となる駐車場は、小幡町中のコンビニエンスストアの跡地を市が買い取り、駐車場として整備設置した小幡観光駐車場と既設の多賀観光駐車場のことです。この2つの駐車場は来年4月から1日500円の有料となります。日牟礼八幡宮前及びその付近で、観光客が利用されている駐車場の供用時間と料金体系についての整合のとり方及び利便性の向上について、わかりやすくご説明いただきたいと存じます。

 地元市民が駐車場を利用する上で、納得して喜んでいただけるきめ細かい配慮、活用法についても具体的な提案をいただきたいと思います。
 あわせて、今後も需要が増すことを見据えた駐車場施設の拡充について、構想なり計画があればお聞かせください。

 次に、本市の道路事情を余りご存じでない方が観光目的にマイカーでいらっしゃる場合、名所の案内もしくは誘導の標識が少ないために心細くなって苦労されているというお声を時々耳にします。カーナビを活用すれば一発で目的地へ到達できますが、土地勘のない方々が竜王インターから、もしくは湖周道路、あるいは8号線から本市に入ってこられたとき、道路ルートの把握、また駐車場の把握という意味では若干難しいのではないかと懸念するものであります。いかが対処すべきか、お伺いします。

 次に、港についてですが、長命寺港の活用は水陸一体整備による観光集客力の向上、周辺の観光資源に恵まれた湖上レクリエーション及び湖上交通の拠点として整備するとうたい、近江八幡市の湖上の玄関口にふさわしい長命寺港を一日も早く活用できるように努力をすると語られてから今日までの経過を振り返ったとき、長命寺港はどのように扱うこととなったのか。災害時における湖上輸送の課題もありますし、本市が努力しなければならない手段とは何でしょうか。

 2点目に、これからの八幡堀の整備についてでございます。私はこれまでも議会で取り上げてまいりましたが、対象区域となる八幡堀の幸円橋から下流琵琶湖までの八幡堀は余りに忍びない状況となっております。つい数カ月前まで川幅一面に水草が異常繁茂し、そこに生息しているカイツムリが水草の上を歩いている状況でした。今のところぐんかん草が繁茂していないために、かつての死の八幡堀の状況とはなっておりませんが、上流側の八幡堀の施された整備、美しさとは対照的に、全く比較にならないほどとてもわびしい状況です。

 八幡堀、すなわち八幡川全体の整備は避けて通れない大きな本市の課題の一つであると考えております。現在も手つかずの護岸や矢板の転倒、腐食の路肩、さらにコンクリートの崩壊など、一級河川とはとても思えない、全くひどい状態です。むき出し矢板による施工部分では今日まで多くの事故が発生して、とうとい子どもたちの水死事故も過去に何件かありました。今日までこの下流区域、特に護岸整備については本気で改修を行うつもりがあったのかどうか、甚だ疑問でございます。これまでのお取り組みは、地域の方々にはほとんど見えなかったようにも思います。その理由は、過去の八幡堀をよみがえらせたごとく、ボランティアの名のもとに市民が立ち上がるのを待っておられたからなのか、それとも別の理由があったのか、お尋ねしたいと思います。

 さて、3月議会の私の質問のご回答でも触れられましたが、どのような改修工法がふさわしいのか、再度お伺いします。
 一方、水質ですが、BODの経年変化を見ると、市街地の下水道が本格的に普及し始めた平成元年ごろから値が低くなり改善傾向が見られるものの、ほかの河川と比べるとまだまだ高い状況です。BODが高いとDOが欠乏しやすくなり、悪臭の発生が見られます。二十数年前に琵琶湖まで汚泥しゅんせつ工事がなされたと聞いておりますが、汚泥しゅんせつ前としゅんせつ後の水質データはどれぐらい改善されたのでしょうか。いま一度八幡堀の汚泥しゅんせつを行う可能性はどの程度あるのか、具体的に行動できる体制づくりや方法はあるのか、お伺いします。

 先週の水曜日に八幡堀修景計画策定委員会を建設部が立ち上げてくださいました。大変感謝しております。学識経験者や地元の自治会長さんなどが委員となっておられます。今後数回にわたって協議されるこの委員会が、八幡堀の修景について一定の目標とする方針を打ち出したとき、その成果を基本計画から実施設計、工事発注へときちんと反映させることがこの委員会に対する礼儀だと思います。この趣旨をかんがみ、八幡堀全体の修景のためにどう働きかけていくのか、あわせて本市はどれほど汗をかくべきなのか、本気で取り組む決意のほどをお示しいただきたいと思います。

 今般策定された風景計画などは八幡堀の美しい河川が存在してこそ成り立つものと考えており、そのための環境をきっちりと整えることが大前提でございます。

 3点目に、JR近江八幡駅を中心とした都市計画についてお伺いします。
 市道上田出町線のJRと近江鉄道の踏切を中心とした付近一帯は、昔から慢性的に交通渋滞を引き起こしております。以前に交通渋滞の緩和、また商業の発展、駅周辺の活性化のためにも、高架で鉄道沿線をまたぐ計画が作成されたことがありました。平成10年には21世紀における近江八幡市のビッグプロジェクトと位置づけ、市道上田出町線のJRアンダーパス計画が重要課題として動き出したことがありました。

 しかし、平成11年、第3回議会において、客観的な事業効果の検討や莫大な事業費による財政問題などの精査を行い全面的な見直しを行った結果、この計画を凍結すると報告をされました。以前に井上栄一郎議員も質問されましたが、当時のご答弁は、駅周辺の交通体系や商業や産業の発展あるいは市民の利便性を考える必要もあるとした上で、多くの方々から多くのご意見をお聞きしながら、さらに時代の情勢の変化を見きわめながら対応してまいりたいと語られています。

 さて、近江八幡市の全体図を見ますと、JRの鉄道ラインは、本市を人間の体に例えればちょうど腰のあたりを横断しております。この鉄道ラインを境界として、規模の大きい商業施設と国道8号線のある南側エリア、そして市役所や八幡堀のある北側エリアを結ぶ道路整備の充実は、あらゆる意味において本市の道路事情の閉塞感を打破して、たゆみない発展の可能性を秘めていることと思います。JR近江八幡駅付近の南北の道路網はどういう形に整備するのが理想であるのか、お伺いします。

 また、今本市に求められているのは徹底した道路改革といっても過言ではないと思います。この凍結された上田出町線のJRアンダーパスについては、これからも永遠に塩漬け状態としてしまうのか、それとも一定の方向性を打ち出すおつもりなのか、お伺いしたいと思います。

 4点目に、西山旧火葬場の解体と跡地の利活用についてお伺いします。
 この12月定例会に補正予算として提案されている主要事業に、環境課による新火葬場建設事業として西山火葬場解体工事3,906万円が計上されております。長年にわたり地元財産区の土地をお借りして運営してきた西山旧火葬場の解体は、新しいさざなみ浄苑が完成して良好に運転稼働確認ができたこのたび、12月補正にて計上されたわけでございます。お借りしていた土地部分については適切な整備を行い、地元関係者にお返しすることとなります。当然今後の跡地利用につきましては地元のご意見をお伺いしながら協議を進めていくわけでございますが、この新旧の火葬場建設は地元の皆さんのご協力がなくては成就しなかったということを殊さらに認識をする必要があります。西山旧火葬場の解体は環境面に配慮した解体工法を採用して、跡地には記念碑の設置などを含めて、地元自治会財産区の皆様のご意見を伺いながら、記念碑設置や整地等の跡地整備を設計に盛り込みたいとのことでございます。

 1点目に、解体後の跡地整備計画について、具体的な当局のお考えをお示しください。
 2点目に、跡地整備は、どのような検討を経て地元関係者と協議をして、地元の意見はいかに計画に反映していくおつもりなのか、お考えをお伺いしたいと思います。
 初問は以上でございます。

○議長(福本匡志君) 当局の回答を求めます。
 市長川端五兵衞君。
             〔市長 川端五兵衞君 登壇〕

◎市長(川端五兵衞君) 有村議員の観光にかかわるご質問にお答えを申し上げます。
 ここでは本市が過去30年以上にわたり観光という言葉についての概念をつくっておりますが、それについてお話をしたいと思います。
 簡単に言いますと、観光という言葉はまさに毒にも薬にもなるということでありますので、このあたりをきちっと押さえておいて、その上に立って観光行政というものがあるべきだということを申し上げたいと存じます。

 さて、かつて20世紀におきましては、安易なまちづくりの施策として工場誘致が盛んに行われてまいりましたのはご高承のとおりであります。しかし、現在21世紀を迎えて、ポスト工業化社会に入りました。今日工場誘致でまちを活性化しようということは夢物語、つまり昔の夢を追うことにほかなりません。そこで、昨今は工場がだめなら観光があるさと言わんばかりに、その本質を検証することなく、観光でまちづくりをしようという風潮が出てまいりました。例えば、自然や風景、また歴史的遺産や文化遺産、あるいは地域の祭りや行事などについても、これを一律に観光資源としてとらえて、経済効果を期待することはむしろ恥ずべきことではなかろうか。これらの資産はそのまちの長い歴史の中で築き上げられたものでありまして、本来これらはそこに住む人々の生活のためのバックグラウンドであり、アイデンティティーの源泉であるということに気がつかなければならないのであります。観光資源開発や観光都市宣言などという美辞麗句に惑わされて、観光客の動向をうかがうことに振り回され、一喜一憂する中で、まちづくりの方向づけを検討することすら忘れてしまうようなことにでもなれば、まさに安易な観光振興によってまちの荒廃を招くという悲劇を招く結果になりかねません。

 つまり、かつて工場誘致の陰でまちの自然や歴史文化、または住民の自立する気概まで失ってしまった事例が散見されました。これは、すなわち観光客誘致に浮かれて本来のまちのよさを失うだけでなく、住民の心まですさんでしまうことを示しているのではないでしょうか。まちを活性化するということはまちににぎわいをもたらすことにある、そしてそのためには観光客に来てもらうことにあるという三段論法や、あるいはまた観光客は金を使いたがるという短絡的な考えではなくて、観光客は一体このまちに何を求めているのかということ、またそれに対して、何をもってどのようにこたえていくのか、これを明確にしておくことが最も大切なことであります。

 これまでの近江八幡の歴史を見ますときに、いわゆる営利のための観光を目当てにしたむき出しの観光客誘致のための政策はとってまいりませんでしたが、それでも昭和40年代に年間5万人程度であった観光客が昨今220万人を超える数になっていることは、市民のためのいいまちづくりが進んでいるからではないかと自負をしております。真に市民のためのいいまちづくりができていけば、観光客は後でやってくるものであります。まさにこれが真の観光であります。

 この意味で、私は本市に来られている観光客の方々はまちづくりの成果を見にきておられるものだと確信をしております。つまり、歴史を感じるまちのたたずまいや美しい自然はもちろんのこと、日常の営み、市民の目の輝きや生き生きとした働きぶり、またその姿などに代表される、このまち全体が放っている光を見にきておられるのであります。観光の語源であります「国の光を見る」とはまさにこのことでありまして、究極の観光客というのは本市の進める終の栖のまちづくりに賛同して、ここで生涯を終えたいと思ってこの地に移り住んでこられる人だと考えておるわけであります。「観光は終の栖の内覧会」というフレーズをこれまで何度か使いましたが、多くの方々に本市を訪れていただき、そしてその美しい風景や豊かな歴史、市民の皆さんが営々と築いてこられた生活風景、そして訪れる人々を温かくお迎えしようというホスピタリティーに接することによって、やがてこの地を終の栖として生涯を終えたいと思っていただけることが本市の目指す究極の観光であります。したがって、これからも気を緩めることなく、市民の幸せを第一義にいたしまして、ストーリー性のある、つまり一貫性のあるまちづくりに励んでまいりたいと存じます。

 また、このことを念頭に、観光振興計画の策定に取り組んでまいりたいと存じます。
 なお、国や県の観光に対する基本理念や指針につきましてはそれぞれ示されておりますが、本市のただいま申し上げました基本理念やスタンスとは少なからず異なるものもあります。後ほど担当部長の方から説明をしていただきますので、よろしくお願いを申し上げまして、簡単でございますけども回答にかえさせていただきます。ありがとうございました。

○議長(福本匡志君) 回答を求めます。
 産業経済部長。
             〔産業経済部長 大森喜三君 登壇〕
◎産業経済部長(大森喜三君) 有村議員のご質問にお答えを申し上げます。
 まず、国、県の観光指針に対します本市とのスタンスの違いでございますが、国の観光に対します基本理念といたしましては「住んでよし、訪れてもよしの国づくり」としておりまして、通過日帰り型から宿泊型、あるいはまたリピーター化を図り、グリーン・ツーリズム、エコ・ツーリズム等の導入を方向づけております。また、滋賀県の指針におきましても「湖国まるごとミュージアム」と観光を定義いたしまして、観光産業の創造でありますとか観光資源の活用等をうたっております。つまり先人が築いてまいりました歴史的あるいはまた文化的資源、美しい風景を観光客集めのための素材としてとらえ、グリーン・ツーリズムやエコ・ツーリズムを一つの道具としてとらえる感がございます。目的があくまでも観光客をふやすこと、お金を落とさせることに向いているんではないかということが言えると考えております。そのようなことから、本市の観光の考え方につきましては、そのようなスタンスではなく、先ほど市長の方からご回答を申し上げましたとおり、市民によりますまちづくりの結果として観光があるという、こういう点で国や県とのスタンスとの違いがあるということでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、市営観光駐車場についてでございますが、マイカーや大型観光バスを利用してお越しになる観光客の増加によりまして、八幡堀かいわいを中心に交通混雑が頻繁に発生するようになりまして、また小幡町通りに大型観光バスを横づけし観光客が乗りおりされるなど安全性の確保にも問題がありましたことから、これらの解消を第一の目的といたしまして、新たに観光駐車場を整備したものでございます。

 今回条例案にその設置目的を上げさせていただきましたように、利用されるのはあくまでも観光客であるというのが基本でございます。安易に観光駐車場への観光以外の目的の方の駐車をふやしますと、駐車できない観光客の車が再び道路にあふれてしまうという懸念がございますので、もし地元の市民の方がご利用になったといたしましても、現時点では観光客と同様の扱いとさせていただきたいというふうに考えております。

 次に、日牟礼八幡宮付近に駐車される車、駐車される方との料金体系の整合性についてでございますが、市営観光駐車場は舗装もされておりますし、管理人も配置をいたしますので、車の管理上の安全が一定程度保障をされます。この部分において、おおむね整合性は図られているものと考えておりますが、いずれにいたしましても日牟礼八幡宮付近の乗用車の駐車につきましては関係機関等の協議が必要であると考えておりますので、その中で料金体系の整合性も踏まえながら協議をしてまいりたいというふうに考えております。

 また、今後は駐車場のさらなる整備も必要であると考えております。構想といたしましては、例えば観光エリアから少し離れたところに新たな駐車場を設けまして、大型バスは既存の2カ所の観光駐車場のいずれかでお客様をおろしまして、新たに整備する駐車場で待機をしていただき、再び既存の駐車場に迎えにいくという流れをつくり出せないものかというふうに考えております。この駐車場を普通車の収容も十分にできるものとして整備をすれば、パーク・アンド・ライド方式という呼び名でございますが、で観光エリアを結ぶシステムを構築できるのではないかというふうに考えております。こうした構想につきましては、現在取り組んでおります観光振興計画の策定におきまして、各委員のご意見、あるいはまたご提言をちょうだいします中で検討してまいりたいというふうに考えております。

 続きまして、観光地までの誘導看板の設置についてでございますが、現在国や県等の道路関係施策によりまして、道路整備とあわせまして主な施設へ案内看板が整備がなされております。しかし、それだけでは見過ごしてしまうこともございます。また、個々の施設までの誘導には不十分な場合もございます。当市におきましても、主要道路からお越しになられた方々が不便を感じずに名所旧跡まで到着していただけるよう、ポイント箇所に誘導看板を設置をいたしまして、観光客の誘致促進と受け入れ体制の充実を図っているところでございます。

 また、今年度は小幡町に新観光駐車場を整備をいたしました関係で、既存の誘導看板を点検をいたしまして、観光駐車場へスムーズに到着がいただけるよう、県の観光地間アクセス改善等モデル事業の助成金を活用いたしまして、補充整備をする予定でございます。

 また、今後におきましても誘導看板の点検を実施いたしまして整備を行いますとともに、必要に応じて略地図によります案内看板の設置につきましても検討をしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解のほどをお願いを申し上げます。
 以上でございます。

○議長(福本匡志君) 回答を求めます。
 建設部長。
             〔建設部長 玉本邦雄君 登壇〕
◎建設部長(玉本邦雄君) 有村議員の観光政策の考え方のご質問のうち、残されていました長命寺港を今後どのように整備活用するのか、このご質問にお答えをいたします。
 琵琶湖には地方港湾として大津港、彦根港、長浜港、竹生島港の4港があります。いずれも滋賀県が管理をしております。長命寺港は船だまりとの位置づけをされておりまして、近江八幡市が管理をしております。この施設は、議員もご承知のとおり、琵琶湖総合開発事業において整備され、現在は民間会社が河川占用物として桟橋を設置しています。議員のご発言のとおり、災害時には湖上輸送上重要な拠点と考えております。

 さて、今後の活用についてですが、港を活用するとすれば琵琶湖全体について考えることが必要と思っております。現在滋賀県下での琵琶湖湖上観光の拠点は大津港、彦根港、長浜港で、いずれも定期観光船が発着をしているようであります。一方、長命寺には姨綺耶山長命寺西国三十一番札所がございます。竹生島宝厳寺は三十番札所で、ともに港近くの古刹であります。これらを湖上で結ぶことも不可能ではございません。このようなことから、庁内協議を重ね、意見を集約して、港を持つ自治体とともに県に対して港のあり方や琵琶湖湖上観光の振興策について協議していくことも必要であろうと考えております。

 続きまして、これからの八幡堀の整備についてのご質問にお答えをします。
 まず最初に、八幡堀、八幡川の中川橋から下流にかけましての護岸整備のおくれの理由についてお答えをします。
 この流域は本市でも一番早く土地改良事業として取り組んできたところであります。今日ではだれもが景観上好ましいとして見られない風景であります。また、今日の河川改修の状況は治水の視点が優先順位を決める大きな要素であります。これがまた八幡川の改修を上位にランクづけできず、おくれている理由であります。当時としては、少しでも水稲栽培がしやすく、かつ収穫をふやすこと、つまり利便性と経済性、機能性が至上命題となっていた時代であります。今日その流域を見たとき、景観や環境的な視点が低いことは無理もないことであります。当時のだれしもがそのような意識であったと想像しておりまして、決して過去を責めるものではございません。

 次に、八幡堀のしゅんせつ前後で水質がどのように改善されたかのご質問にお答えをします。
 旧市街地内の八幡堀につきましては、昭和51年から昭和54年にかけてしゅんせつが行われました。しゅんせつ後のBODにつきましては、昭和58年からのデータしか把握できておりませんが、昭和58年の平均値は1リッター当たり8.7ミリグラムでして、平成16年の平均値は半分以下の3.0ミリグラムであります。年次的に水質の向上が見られております。この要因としましては、下水道の成果や環境こだわり農業の普及が考えられます。

 次に、どのような改修がふさわしいか、しゅんせつを行う可能性があるのか、具体的な構造や体制、方法などについては現在立ち上げました八幡堀修景計画策定業務の中で検討してまいりたく、いましばらくお待ちを願いたいと思います。いずれにしましても、かつての八幡堀修景保存運動の教訓から振り返ってみますと、川が汚れたのではなく私たちが汚したものであります。加害者の立場に立って対策を考えることや、歴史的、文化的な景観としての視点を盛り込み、時代に合った手法で修景し、次の時代へ伝達できるよりよい計画をつくることが重要であると考えています。決して懐古主義的なものでなく、美しい景観を今を生きる地域住民みずからの生活の場において見直し、創造し、活動していくことが必要であると考えています。

 次に、八幡川の修景の実現性、取り組む決意についてお答えをします。
 議員が指摘されています船木から南津田にかけての八幡川の掘削につきましては、農業施策として整備されてきた経緯があります。今後も、農業振興策の中で景観として取り組むことが必要ではないかと考えております。そのためには、八幡川の農村風景について、将来どうあるべきかを地域の皆様のご意見を十分お聞きした中で、市全体としての将来計画を策定し、実行してまいりたいと考えています。旧市街地の八幡堀の修景は30年余の年月をかけて、ようやく今の姿としてつくり上げることができました。今後も、皆様とともに粘り強い協働で進めてまいりたいと考えているところであります。

 続きまして、JR近江八幡駅を中心とした都市計画、南北連絡道路ですが、についてのご質問にお答えをします。
 仮称近江八幡駅南北連絡道路の計画につきましては、議員のご承知のとおり、JR・近江鉄道踏切の渋滞打開策として計画されたものでありますが、平成11年度に見直しをしました。その内容は、ルート上の課題はまだしも、事業化するためには、当時の計算で投資費用が約101億円必要になっていました。しかし、この投資費用に対して市民が享受する便益効果費用が約43億円でした。つまり投資的費用に対する便益費用比率、B/Cが0.43で、国庫補助事業の採択要件であります1.5には遠く及ばないことにより、事業凍結の決定をいたしまた。以後この数年間、社会経済情勢は好転する兆しなく、当時に比べなお一層厳しさを増しております。しかしながら、議員のご指摘のとおり、市民の利便性、安全な通行の確保などを考えますと、今後の社会情勢の好転、市域の人口の増加等の推移、事業に係る費用対効果、事業財源の確保等の動向を見きわめながら対応してまいりたいと考えております。議員各位のご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 以上であります。

○議長(福本匡志君) 回答を求めます。
 市民環境部長。
             〔市民環境部長 村田一幸君 登壇〕
◎市民環境部長(村田一幸君) 有村議員のご質問の旧火葬場の解体等についてお答えをいたします。
 旧火葬場施設である西山火葬場は、長年にわたり近江八幡市の火葬場として運営させていただいてまいりました。この間、新火葬場さざなみ浄苑の建設は言うに及ばず、旧火葬場施設の運営に周辺住民の皆様方に多大のご協力をいただいてまいりました。特に、長年にわたり用地をご提供いただきました船木町自治会並びに財産区会に対し、改めて心よりお礼を申し上げるものでございます。旧火葬場施設につきましては、近代化遺産建築としての価値も含め検討いたしました結果、解体をすることとなりました。解体に当たりましては、ダイオキシン類をはじめとした環境に関する法基準を遵守した工法により行ってまいります。

 ご質問の1点目である跡地整備計画の具体的な考え方につきましては、平成18年度に火葬場として借用させていただいてまいりました土地部分について、整備を行ってまいりたいと考えております。

 また、2点目の跡地整備を進めるに当たって地元との協議による意見の反映はどうかとのお尋ねでございますが、本市も地元のご厚意によって長期にわたり使用させていただいてまいりましたことは十分承知いたしておりますので、厳しい財政状況ではございますが、今後地元の皆様方のご意見を伺いながら跡地整備を検討してまいりたいと考えております。具体的な整備内容につきましては、今後の話し合いによりますが、宗教的な要素につきましては排除をさせていただきたいと考えております。そうした中、多くの市民の方々の火葬をとり行ってまいりました神聖な場所であるということを認識した記念碑的なものを検討し、これまで借用させていただいた火葬場敷地を地元にご返却させていただきたいと考えておりますので、議員各位のご理解、ご協力をお願いいたしまして、回答といたします。

○議長(福本匡志君) 回答漏れはありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(福本匡志君) 休憩します。
               午後2時52分 休憩
              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
               午後3時5分 再開
○議長(福本匡志君) 再開します。
 質問はありませんか。
 有村國俊君。
◆6番(有村國俊君) それでは、再問をさせていただきます。
 まず、順番がちょっと不同となりますがよろしくお願いします。

 JRアンダーについてですけれども、主要地方道の大津守山近江八幡線はJR線を高架でオーバーしており、一般県道の大房東横関線はJR線をアンダーでつないでおります。駅に近い市道西本郷音羽線の新しいJRアンダーは、残念ながら駅付近の慢性的な車渋滞の解消とはなっておりません。理由は、この道路の起点と終点の距離が短く、かつ両方向行きどまりだからです。

 仮称近江八幡南北連絡道路のルートは上田出町線をこの際変更して、駅北口の通称ぶーめらん通り、県道近江八幡停車場線と、このたび駅南口から8号線までを整備された近江八幡千僧供線とを結んで、JR駅下の真下をくぐるアンダーパスの構想を議員になってからずうっと考えておりました。もしこれを高架のオーバーとすれば、総工費はアンダーの約3分の1程度で済むそうです。アンダーパスで、先ほどご答弁の100億円の概算費用は高過ぎます。100億円の根拠と内訳、お示しいただきたいところですけれども、調べましたところ、草津駅の駐車場を除くJRアンダーは100億円の格段に安い約63億円だそうです。どこに出すか、例えばアンダーパスならばどの位置でくぐらせて、アプローチをどこに出すか、土かぶりと距離、保安費のバランスとアプローチ、道路勾配、構造例、線形は2車線か4車線か、大型貨物は通すのか、歩行者はどうするなどのFSが工事費に左右されますし、これは地下単独事業ではなくて区画整理事業など位置づけを採用できるか否かによっても実現への可能性を再び見つけることができると思います。検討してみる価値があるとは思いませんか、ご意見をお伺いします。

○議長(福本匡志君) 建設部長。
             〔建設部長 玉本邦雄君 登壇〕
◎建設部長(玉本邦雄君) 有村議員のご質問にお答えをします。
 JRアンダーについて、新たな提案をいただきました。今までのところとは少し方向を変えまして、ぶーめらん通りにつけたらどうかというようなことでございました。当時、JRアンダーを考えるときに、恐らく立体交差を基本に考えているのが常識でございまして、その場合にはJRを上に上げる、で道はそのままにする。あるいはJRをそのままにして、道路を上にするかアンダーにするかと、そのような2つの方法が今でも考えられますけれども、当時そのJRアンダーというのが一番よかったというように判断をして、101億円というような投資費用が要るというように結論づけていると解釈をしておりました。

 今日新たに提案いただきました区画整理との競合やとか、出入り、入り口をどのようにもっていくのかと、このようなことにつきましては判断を、検討することを拒むものではございませんので、将来的には人口の形態やとか安全の確保とか費用対効果も必要でありますし、充当財源の確保も必要でありますし、草津市の紹介をいただきました地下駐車場という部分も総合的に見守りながら、また考えながら、将来的には検討していく必要があると、かように思います。
 以上です。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 踏切は鉄道の弱点です。JR西日本によりますと、全国の踏切が一つでも減ることを鉄道会社は望んでいるということだそうです。将来の近江八幡の発展にはどのような道路体系が私たち市民のためになるのか、政策は拙速な結論を避けて、あるいは最初から無理だろうというような消極的な考え方は絶対避けなければならないと思っております。コストをとるのか、それとも政策を優先するのか、とても重要な判断がいつも不可欠であります。地方分権の成否はお金ではなく志にかかっております。そういう意味でも、ただいま部長からご答弁いただきました内容で、これから検討してくださるということでございます。夢と希望を持ってお取り組みくださいますようお願いを申し上げます。
 次に、観光についての質問でございます。

 先ほどご答弁いただきました内容の中で、国や本県の進める観光施策は行わないというスタンスをお持ちであるというふうに考えております。近江八幡市の庁内の課に商工観光課があり、それは商業の発展と観光振興の発展を願って日々努力しておられる職員さんたちがおられます。もちろん市長がおっしゃってくださったことは私も同感ですし、観光について、物見見物のお客様を喜ばす、そんなつもりはない、これは日本もそうだし、滋賀県も当然同じことを考えておられると思います。その中で、例えば観光について、私も観光をしてお客さんをいっぱい呼ぼうじゃないかっていうことは、質問はしてないわけで、思想ではないハード面の観光振興というのは、これはどういうふうに考えておられるのか、お答えを賜りたいと思います。

○議長(福本匡志君) 産業経済部長。
             〔産業経済部長 大森喜三君 登壇〕
◎産業経済部長(大森喜三君) お答えを申し上げます。
 ハード面の整備についてどのように考えているかということでございます。先ほども市長の方からご回答ございましたように、観光客、確かにふえております。そのための受け入れ体制というのは、当然これは私どもといたしましても必要であるというふうに考えております。これは駐車場の整備ももちろんその一環でございますけれども、そういった観光客の増加に伴います受け入れ体制は図っていかなければならない。ただ、例えば大きな開発を伴いますような、例えば観光産業の誘致でありますとか、そういったことはやはりこれからの時代にはそぐわないのではないかという、そういう考えでございます。
 以上でございます。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 本市には国と県と市、それぞれの指定文化財がたくさん点在しております。しかしながら、八幡堀界隈の歴史、文化が殊さら世間からクローズアップされてしまっております。この現状に対して、包括的な推進の取り組み、必要性についお伺いをします。

○議長(福本匡志君) 産業経済部長。
             〔産業経済部長 大森喜三君 登壇〕
◎産業経済部長(大森喜三君) ご回答を申し上げます。
 私どものこの観光のエリア、いろいろ伝建地区をはじめといたしまして八幡堀、こういった歴史的に大変由緒が深いと申しますか、風光明媚な観光スポットがあるわけでございますが、そういったところに対しまして、やはり一番今のこの時代と申しますのは歩いて見ていただくという、そういったものが求められるのではないか。そういったことによって、このすばらしい景観を見ていただく、そのことによっての心の安らぎ、あるいはまたそこに生活をされておられる方々の暮らしのにおいといいますか、生活の息吹と申しますか、そういったものを感じ取っていただく、そういった観光のスタンスを今後は目指していく必要があるのではないかということで、このことにつきましては今現在策定をいたしております観光振興計画の中で、こういうことも反映をさせていきたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 実は本市の観光なんですけれども、水郷めぐりっていうのが比較的有名だと、大変有名だと思うんです。これは組合の方々が、京阪神のお客様とかをお乗せして、八幡堀、ずうっとこう下っていく。そうすると、その人たちが地元の実家に帰って、近江八幡はよかったよと、すごくよかったよということをおっしゃる。それを聞いた人たちが、近江八幡ってそうなんだ、すごいんだっていってまたお越しくださる。我々市民はその話を耳にして、初めて、ああなるほど、世間ではそういう評価をしてくださってるんだ。人間は本来、自分の評価っていうのは、先ほどのお話でもありましたように、自分で判断できない、回りの賛成意見もあれば批判する意見、いろんな中傷する意見、いろんなの中で子ども、子どもっていうか、人間は育っていくというふうにすれば、本市の観光も、そういった意見について誇りを持ち、また改めて認識ができるというふうに思っております。ただし、自分自身、本市の観光に対する考え方っていうのは、先ほど市長がおっしゃったように、しっかりとしたスタンスを持ってないとぶれると思います。これは非常に大切な問題だと思いますので、これからもしっかり観光振興について推進していただきたいというふうに思っております。

 先ほどのご答弁の中で、究極の観光は「終の栖の内覧会」というフレーズを持っておられるそうですけれども、この終の栖という言葉は、つい先日まで死にがいのあるまちというようなことでもおっしゃっておられました。これは非常に深い意味があって、すごく立派な言葉だと思います。私とか子どもたち、子どもを育てる親、それから中学生や小学生、子どもたちが終の栖といったときに、なかなかぴんとこないというところがありまして、例えば生きがいのあるまち、もしくはここで生まれたいまちというのも大切だと思います。終の栖の内容にそれが全部入ってるんだと言われれば、それはそうだと思いますけれども、この終の栖というフレーズが本当に本市のこれから、例えばご老人、ご老人って言葉は悪いですね、年配の方で、限られた人生であるとか、それから余生を楽しむじゃなくて、やっぱり考え方としては、幾つの人でも与えられた人生を一生懸命死ぬまで生きるんだという気概を持ってみんな生きていると思います。ですから、生きがいのあるまちづくりっていうのは、僕はいいんではないかなあと一方で思っておるんですけれども、そのことについてコメントを賜りたいと思います。

○議長(福本匡志君) 回答を求めます。
 助役。
             〔助役 岡田三正君 登壇〕
◎助役(岡田三正君) 一つのまちをあらわす言葉、キャッチフレーズというんですか、いろんな言い方がございまして、今市長は終の栖という言葉をいろんなところで口にされておられます。これも、やはり一つの言葉を長く継続して続けていくということが社会なり市民の皆さんに認知をされていくというふうに思うわけです。今議員ご提案の生きがいのあるまち、あるいはまた生まれたいまち、そういうことも大変一つの言葉としてはいい言葉だというふうに思います。思いますけれども、今そういう終の栖、もともとは市長は、市長になられた時分は死にがいのあるまちと、こういうふうに申しておられたところですけれども、そういう意味では終の栖という言葉が少しいろんな社会の中で認知をされているというんですか、そういう機運が今あるのかなあというふうに思っております。これは一つの市、近江八幡市全体のやはり求めるあるべき将来像という部分で、当面はそういう言葉を大事に、いろんなまちづくりの中に生かしていきたいと、このように、ちょっと市長は思っておられるかどうかわかりませんけど、そう思っておられるのではないかなと思うところでございますので、よろしくお願い申し上げます。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 助役さん、どうもありがとうございます。
 そうですねえ、私子ども、自分の子どもに死にがいのあるまち、近江八幡はそういうとこなんだよ、終の栖だよっという説明はなかなかちょっとできないもので、今いただいたご答弁はそれはそれとして、また私もこれから勉強していきたいというふうに思っております。

 次に、京街道の商店街、それと八幡堀付近の商店、ここを利用した観光客のお客さんは小幡の駐車場、500円払うわけなんですけれども、その買い物をした方と駐車場の500円というのを、何かうまい、みんなが喜べるような、市も喜んで、商店街も喜んで、お客さんも喜ばれる、そんな施策についてお考えがあればお聞かせください。

○議長(福本匡志君) 産業経済部長。
             〔産業経済部長 大森喜三君 登壇〕
◎産業経済部長(大森喜三君) ご回答を申し上げます。
 今回の駐車場整備に伴います商店街、あるいはまたそこを利用されるお客様へのメリットと申しますか、そういうことも考えられないかということでございますが、確かにこの駐車場の整備によりまして、例えば京街道の小幡の駐車場にいたしますと、京街道商店街が近くにあるわけでございます。そういったことで、中心市街地の活性化事業にも取り組んでいるわけでございまして、その商店街との連携の中でかなりの観光客がお越しをいただくということが見込まれますので、例えば買い物をされましたら、その駐車場を利用されて買い物をされました場合、その駐車料金の何割かを助成をいただけるとかというようなシステムが組めないかどうか、これはそういった関係の商店街連盟等を通じまして、関係機関に私どもの方から働きかけてまいりたいというふうに考えております。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) そうですねえ、1日500円というのは、これはもうしょうがないというか、取らなきゃいけないお金であります。ですから、その分を商店街連盟なり補助をして、お客さんに金券なりとして渡すと。それをいただいたら、そこの管理の方がきちっと、例えば300円で済ますとか、いろんな方法があるし、場合によってはスタンプ方式にすれば、例えば5店舗みんな集めたら500円引きでただになっちゃいますよというのだってできると思います。そうすると、お客さんも喜ぶし、うちの市もお金がちゃんと入る、それから商店街も売り上げが伸びる、すごくいいと思います。ぜひお考えいただきたいなあというふうに思います。

 それから、長命寺港なんですけれども、大正3年に旧制三高生の小口太郎さん作詞による「琵琶湖周航の歌」、これは今や日本人の名曲として万人に愛唱されております。その掉尾を飾って、第6番の寄港地として、長命寺がその名をあらわしております。若者が周航により美しき琵琶湖への畏敬と思慕を高め、不撓不屈の精神を体得した場所であります。これをたたえ、本市が98年に石碑を建てておられます。この長命寺港の前の道幅、これは主要地方道の彦根近江八幡線の幅員の課題もあるんですけれども、この石碑の横にあるトイレ、これは管理しているのは市でございますよね。ここのトイレがくみ取り式で、八幡堀のまあまあ観光地の中心部にある公衆トイレとはちょっと違って大変臭いと、ドアもなかなか開かない、男性と女性あるんですけども、3つぐらいあるんですけれども開かない。ちょっとこのトイレの問題と、それから建屋の位置が悪いのか、駐車場の配置が悪いのか、利便性が、ちょっと頭をかしげるんですけども、今後どういうふうに整備していただけそうかなあと思います。ちょっとお伺いします。

○議長(福本匡志君) 建設部長。
             〔建設部長 玉本邦雄君 登壇〕
◎建設部長(玉本邦雄君) 長命寺港の前浜というんですか、あそこの部分については県の用地でございまして、琵琶総によってつくられております。ご承知のように、その周辺には市開発公社の持ってる土地もございます。たしかあそこの便所につきましては県から委託を受けまして、うちの方で管理をしていると、このように思っております。今ご提案のありました、そのようなことにつきましては県の持ち物でございます。浄化槽等いろんなことがございますし、また今後観光客等がふえましていろんなことがございましたら県に要望して、より市民的でより安全な施設としてつくってまいりたいと思います。

 ただ、道につきましてはまだ県道でございますので、そのことについては県の方にも要望したいと思います、いずれにしましても、県の方に要望していくということは、これから私どもの方も、その周辺の意見も皆さんにも聞きながら、あるいはまた観光客の意見を聞きながら、また庁内的にも観光行政とも話をしながら、県の方向に進めてまいりたいと思います。
 以上でございます。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 先ほど八幡堀の水質についてご返答を賜りました中で、実は水質はまだまだBODが高いんだという認識があろうかと思います。その辺のところは発表されなかったですけれども、水質改善のためには、河川流入水質にもよりますけれども、定期的な汚泥しゅんせつ工事を行うことが必要だと河川の専門家がおっしゃっております。修景計画策定業務の中で検討してまいりたいとご答弁をいただいておりますけれども、水質改善のためには汚泥しゅんせつが一番手っ取り早いっていうか、まず基本だというふうなコメントの中で、本市っていうか、行政がまずそれをやろうというおつもりがないのか、ちょっとお伺いします。

○議長(福本匡志君) 建設部長。
             〔建設部長 玉本邦雄君 登壇〕
◎建設部長(玉本邦雄君) 西の湖の奥の方では滋賀県の方で汚泥のしゅんせつをしておりまして、それの意味を聞きましたら、トータル窒素とトータルリンというのがその汚泥の中から溶け出してくるというようなことも含めているというようなことも聞きました。今八幡川の下の方での汚泥のことにつきましては、議員が提案されましたように、そのことであれば、そのしゅんせつするということも不可能ではないと思いますが、いずれにしましても県が管理しておりまして、県が農業行政でつくった川を国土交通省が八幡川として利用しているということです。
 八幡川の改修につきましては、前段で申し上げましたように、その改修の順位づけは、洪水あるいは決壊による住民の生命の被害という部分が、今国で二、三年前から非常に話題になっておりまして、そのことから申しますと順位づけは非常に低いということになります。当然のこととして、その川の水質も、また護岸の改修も、しゅんせつも、その方からしますと低くなっておりましたが、しかし今立ち上げましたその委員会の中で、これからの八幡川のあり方、または景観的な配慮、それからその川底の高さの位置がどうなのかというようなことも提案を受けながら、これからの課題、また県全体として取り組んでいただくよう、また近江八幡市はどのようにすべきなのかを考えていきたいと思います。
 以上です。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) この八幡堀の整備については、中心部だけ美しくなって、整備されて、後はほったらかしだと行政を批判する声がありますよね、部長も聞かれたことはあると思います、ありますね、残念ながら事実です。ここ数年の話ではないと思うんです、ずうっと昔から言われております。どうして真ん中のあそこだけ整備されているんだろう、議会のたんびに申し上げているんですけども、議会は約束を果たすつもりがあるのかないのか、やる気を持っているのか持ってないのか、市民に認識していただく大変重要なポイントだと思います、こういう会は。

 何でもそうだと思うんですけど、行政としては、こっちは一生懸命やっているんだから何でわかってくれないんだろうという気持ちの持ち方と、もう一方で、ご意見については確かに一理あるなあと、ごもっともかなあと、何とか改善できるように実行してみようじゃないかという強い意思を示すことも覚悟の上では必要であります。ですから、八幡堀は近江八幡市の大切な川の一つですよね。県が管理しているからとか、そういうことは余り聞きたくないわけで、近江八幡の川なんだと、八幡川は。だから、当たりさわりのないご答弁では非常にもったいないと思うんです、今日まで。部長のことじゃないんです。だから、八幡堀はこれからが本番であります。目指す環境整備について、地域住民が納得のできる、やる気のある姿勢、いつやってくださるのかなということについて、時期的なところをご答弁いただきたいと思います。

○議長(福本匡志君) 市長。
             〔市長 川端五兵衞君 登壇〕
◎市長(川端五兵衞君) 八幡堀の話がずっと盛り上がってきまして、結構なお話でございまして、私実は30年前、同じことを市役所に言いにきとったんです。机をたたいてけんかをしたわけでありますが、一向に動じてそれに応ずるというふうなことはございませんでした。つまり、そのときの地合いを申し上げますと、住民の人たちはすべからく行政の責任だと言うたんです。行政は県の責任や、国の責任やと言うたわけです。それじゃあ我々はどういうたんかって言いますと、我々住民の責任やから、反省するから何とか直してください、もう一遍直してくれたらきれいに後は管理しますと、こういうふうに住民側は言いにいったわけでありまして、計画書から、その手順から予算まで、全部住民の手でやったんです。

 予算というのは国へもかけ合いました。国は、先ほど部長が答弁しました模範解答のとおりでありまして、住民の方々の要望はよくわかるけども、1級河川の改修の順番は人々の人命、財産に重大な影響を与えるということの順位がプライオリティー、つまり優先順位として働くんだから、日本じゅうの1級河川の、そういった被害を及ぼすところが全部改修された後に、その平穏無事であって、上から落ちてもヘドロの中へはまるぐらいの八幡堀をきれいにしてあげましょうと、こういうのが河川局長の当時のお話でありました。

 私は河川局長と、いわゆる一対一でといいましょうか、もう一人私の隣にいてくれましたけども、2人で話をしたときの話であります。そこで、それなら200年ぐらい待ったらやってくれるんですかって言って、2人で大笑いをしたことがありましたが、その後数年であの問題は解決しました。つまり、都市河川環境整備事業という新しい費目を国の方でご用意されたんです。そのときに使った言葉が行政の文化化であったんです。行政は文化化すべきだと。つまり、行政は理屈で通しているだけでは、つまり人命、財産と、これが1級河川の大義名分であったときには、どうしても我々のように、あの河川の中にまちづくりのアイデンティティーを求めるということはついえてしまうじゃないかと、それをどうしてくれるんですかということで、実はパンフレットをつくって建設研修所大学校までお送りいたしまして、建設省の各職員の方々の副読本に採用までしていただいた、それが八幡堀の修景計画図でありました。

 そういうことも踏まえてやって、ときの建設省の方で、ちょうどそういった我が国の全総、全国総合発展計画ですか、忘れましたが、全総、新全総、三全総と取り組みをなさいました下河辺淳さんの目にとまって、新しい予算の費目を一つつくっていただいて、第1号の予算をつけられたのが八幡堀の改修でありました。したがって、そのときには八幡堀はみんなの責任なんだと、住民のみんなが汚したんだと、責任は住民にあるんだと、行政に責任を問うんじゃないんだと、そういうことで結束をしたわけであります。したがって、今回いま一度、そういう気持ちに市民の方々がおなりになるということが最もふさわしいことであります。

 したがって、そこで、それじゃあ受け皿をどうつくるのかということで、もう一遍一からやり直そうと、修景保存計画を一からやり直そうということで、当時担当をしていただきました京都大学の先生方、といいましても学生さんであるとか、あるいはまた研究生あたりの人たちが、既にして現在では全国で活躍をしておられると、大学の先生にもなっておられます。そういった方を中心にして、委員会、審議会をつくって全部の総点検をしようと。なぜそんなことをするんだと。

 その当時は、ちょうどレンガ場のあのあたりから下の方、いわゆるむしろ幸円橋から下、そういったとこは手つかずなんです、ほとんど手つかずで終わってしまった。しかも、そのしゅんせつ予算はほとんどがいわゆる修景に使われなかった。しゅんせつだけで、土手はコンクリートで固めてしまった、大変な間違いを犯しているんです、実は文化財に、文化財とするんなら、あそこに傷をつけてしまった。ですから、先般来、一から出直しというのは、その当時つくった修景保存図を片手に、ずっと全部見直してくださいと、そうすればどこをどう間違ってその改修工事をやったのかというのがおわかりになるでしょうと。大事なところは、埋め立ててしまったところもありました。大変多くのところが、そういったことで傷ついてしまった。つまり、石垣が崩れてきたところは原石復帰せずにコンクリートで固めてしまった。そして、石垣が崩れるといかんという妄想を抱いて、そこのところに、中に歩道をいっぱいつくりました。両側に歩道がつくってあります、そんなものは川じゃありません。あれは全部むしり取ってしまうのが本当なんです。しかし、今となっては手戻りはなかなかできないだろう。そういったことで、それじゃあこれから修景はどうするんだと、全体的な、というところにメスを入れようと。

 したがいまして、先般来は、私たちがつくりました修景保存図というのは幸円橋からちょっと下のところから北之庄の船着き場、船着き場といいましても一番奥の船着き場でありますが、そこまでの計画図をつくったんです。したがいまして、土地改良によって改修されたところというのは抜けてあります。今度はそれも全部、琵琶湖まで含んで、そして一からやり直そうと。そして理想的な姿を描いて、それによって今後の対応をつくっていくと。しゅんせつが必要であれば、積極的にしゅんせつの動きをするのが当たり前のことであります。

 したがいまして、先ほどもご提案いただきましたしゅんせつについてはどうなんだと、これはもちろんそのように取り組みます。そうしなければ何もならないと。そして、石垣をコンクリートで固めて、ごらんになったらおわかりでしょうけども、多賀町あたりに参りますと、高木先生のいらっしゃるとこですが、コンクリートで固めて、そしてこのぐらいの、まあ言うたら10センチから15センチ、あるいは20センチぐらいの石をぶつぶつとひっつけてあるんです。お寺の門じゃあるまいし、そういうものをつけてあってごまかしている。ですから、私は当時の知事さんに船に乗って見てもらいました。文化財の破壊行為だということを訴えました。しゅんせつをしていただいたのは結構だけども、文化財の破壊行為を県が率先するとは何事ぞと言わんばかりに勢い込んで言うたんでありますが、それはその後の祭り。したがって、そのような改修しかできていないというのを、その後20年以上ずっとながめてきたわけです。

 また、石垣につきましても、間知石で積んであるところ、原石で復帰してあるところ、コンクリートで固めてあるところと、あそこは石垣を積む、例えば石垣の見本市かといって悪口を言うたことがありますが、そういったことがトータルで今後修景保存図にあらわされるということが望ましい。

 そしてまた、一番美しい景観をなしていたところというのは、実は北之庄の町中に入っている船着き場なんです。それはヘドロで埋められてしまった。つまり、あのしゅんせつをしたときのヘドロの捨て場のかわりに使われてしまったという、これもまた非常にその不思議な現象があるわけです。それも北之庄の方々、地元の方々と相談して、どのぐらいをもとに戻すかということで、これは文化財でありますので発掘調査をしなければいけないと文化庁から言われておりますし、現在発掘調査のための500万円何がしの調査費をいただけるということを示唆していただいておりますので、これについてやっていきたいと。

 そういったことから、あそこは一度発掘をいたしますと、下からその石垣の強度をどのように保つかということのための胴木というのが入ってあるんですけども、その胴木が入っているのは、私どもは見つけておりますので、それをまず調査をして、そしてその上であの歩道というものが不必要であれば、つまり歩道というのは石垣が崩れるのをいわゆる防ぐために土木工事上必要だという理屈をつけて、あそこを、歩道を両側につけられたわけです。それは全く不要なものであるというのが私どもの調査結果でありましたけども、それはそのようになされてしまったという悲しい歴史があるわけです。

 川は中から見るものであって、そしてまた船から見るものであります。外から見るものではありません。外から見るのはセーヌ川ぐらいでしょう。そういうふうなことで、ぜひとも今のレンガ場のあたり、レンガ場っておかしいですけども、あのあたりから下の方というのは非常にいい自然景観を残しながらの八幡堀だというふうに思っておりますので、これにつきましては、もう本当にこれから基本的な計画からつくって、予算の配備はどうすればいいんだろうということも考えながらやっていきたいと思っておりますので、どうかこれからもご協力のほどよろしくお願いを申し上げまして、言葉足らずになりましたけども、回答とさせていただきます。どうもありがとうございました。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) ただいま市長から、またご登壇いただきまして回答を賜りました。ありがとうございます。市長は本当に、八幡堀についてはもう若いころからずっとやってこられた第一人者であると。だからこそ、幸円橋から後ろの方が今まだ手つかずで大変だということも、非常に一番よくご存じの方でもあると思います。そういう意味で、ただいまご答弁いただきました内容は船木町、南津田町の下流付近に住んでおられる方々も大変喜んでおられるというふうに思います。ぜひ、どうぞよろしくお願いを申し上げる次第でございます。

 次に、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている新町通りと永原町通り、それから八幡堀周辺、日牟礼八幡宮境内などは日本の文化財保護法第144号に基づいて、点ではなく面で保存するということでこの指定を受けております。一方、門ですとか石垣、水路などの工作物、それと庭園、石垣、樹木などの環境物件を特定して保存処置を図ること、これは文化庁によりますと伝統的建造物群保存地区に当てはまることだというふうに聞いております。例えば八幡堀の一部のところだけじゃなくて、八幡川全体をこの趣旨に基づけば伝統的建造物群保存地区として認定されるんでしょうか、お伺いをしたいと思います。

○議長(福本匡志君) 回答を求めます。
 建設部長。
             〔建設部長 玉本邦雄君 登壇〕
◎建設部長(玉本邦雄君) 今の伝統的建造物群の石垣、門、塀、もしくは松等々のことについての話ではなかったかと思うんですが、まず石垣等につきましては伝統的建造物群として、伝統的建造物の工作物として指定をされています。ただ、八幡川の石垣については指定はないと記憶をしております。定かでありません、具体的にはまた委員会の中で報告を申し上げますけれども。それらの石等についての修理、修景、修景というのはもとあったものを、もとあったけれども今ないのでもとに戻すという部分ですけれども、そのことについては補助金が出るというように記憶をしております。
 以上です。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 伝統的建造物群保存地区は、観光のためではなくてここに残すんだという我々の気概でやっていることだっていう、私もそれは認識しております。文化庁によりますと、かなりソフトな、範囲を広げておりまして、その申請を受け付けるということであります。今69件全国で受け付けをされてるんですけども、さらにまだ発展的というのがあるそうですので、ぜひその地区の拡大という意味でご検討賜れればありがたいなあというふうに思っております。

 次に、西山旧火葬場の解体におきまして、再質問をさせていただきます。
 環境面に配慮した解体工法、すなわちダイオキシンや粉じんの飛散防止を徹底されることと思いますが、懸案の公立学校に置かれている使用してはいけない焼却炉、これをあわせて処分できるかどうか、行えそうかどうか、お伺いします。

○議長(福本匡志君) 市民環境部長。
             〔市民環境部長 村田一幸君 登壇〕
◎市民環境部長(村田一幸君) 議員お尋ねの件につきましては、現在教育委員会と協議を進めておる最中でございます。議員もご承知のように、こうしたダイオキシン類の工事におきましては、まず濃度測定というのが義務づけられております。現在私どもの西山火葬場はレベル3という検出数値でございます。これはやはり一番高いということで、議員もおっしゃったように、相当高い技術レベルでの解体が義務づけられた施設であるというふうに認識しておりますし、またそのような方法で解体、撤去を行いますので、今おっしゃいました学校関係の焼却炉につきましては恐らくもう少し低いレベル数値でございますので、あわせて解体を行うことは可能だというふうに認識いたしております。

 また、経費削減、非常に厳しく叫ばれておる折でございますので、あわせて行うことによって経費削減が図れるものと思いますので、今後実現に向けて検討してまいり、あわせてとり行うというふうな考えでおりますので、ご理解をお願い申し上げまして、回答といたします。

○議長(福本匡志君) 有村國俊君。

◆6番(有村國俊君) 過去から火葬場用地をご提供くださった地元関係者の皆様に対しては、行政は感謝の念をお持ちいただいております。これからも親しまれるさざなみ浄苑の運営維持をどうかよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。